KCUA
International
Exchange

2016年度 国立高等装飾美術学校(ENSAD)/フランス 八杉 和興

学部
大学院美術研究科 美術学部・大学院美術研究科

年度
2016

氏名/専攻
八杉 和興/環境デザイン

プロフィール

学年 修士課程2回生
留学先 国立高等装飾美術学校 (École Nationale Supérieure des Arts Décoratifs)
留学先専攻 Interior Architecture
留学期間 2016年8月23日~2017年1月10日

留学行動記録

8月23日日本出国
8月23日フランス到着
8月24日~9月1日ドミトリー宿泊
8月31日フランス郊外観光
9月9日~10日アパート探し
9月12日~16日イギリス観光
9月24日~30日ワークショップに参加
10月3日~4日全体オリエンテーション/授業登録
10月5日~専攻オリエンテーション・留学生のフランス語クラス分け試験
10月6日~授業スタート
10月16日写真展見学
10月21日~25日フランス郊外観光
12月15日最終プレゼンテーション・作品発表
12月15日送別会
12月16日~24日アイスランド観光
12月28日~1月3日イタリア観光
1月9日アパートを引き払う・フランス出国
1月10日日本帰国

授業と制作

 インテリア・アーキテクチャー専攻では,グループワークと個人ワークの二つの授業をとっていました。私が所属したクラスでは生徒数が10名もいなかったのでグループワークは2,3人に分かれて行われました。昔使われていた集合住宅を多目的なホテルにリノベーションするという計画を進めていくという内容のグループワークで,役割分担や行程,日程を決めることに難儀しましたが,グループワークは楽しかったです。
 もう一つの個人ワークは比較的自由にさせてもらいました。パビリオンを設計するという課題です。週に一回みんなの前でプレゼンをした後に質疑応答をし,それを元に翌週までに改善し作り直してくるという作業の繰り返しでした。学生の出身国によって着目点が違い刺激を受けました。

 写真の授業では前半に技術的なことを学び,後半は展示用の作品を各々で作りました。授業時間外も自由に機材を使えるので授業の日以外もよく出入りしていました。ENSADでは授業が一週間みっちり組み込まれていて,土日はホームワークをする必要もあり授業のある期間は遠出の観光をあまりできませんでした。その分学校にいる時間が増え,友達と交流をすることが増えました。京芸と違い学校は日が暮れると入れなくなってしまうので課題を持ち帰らないといけないことが多々あり不便でした。学校には自分の部屋やデスクがないので作品を管理することはできません。場所や時間の制約が沢山ある為に時間に余裕を持って課題に取り組むよう心がけました。
 以前から興味のあった写真の授業も取って現像の仕方を教えてもらいました。普段はデジタル写真を撮るので,アナログ写真の領域に足を踏み入れることができ有意義な時間を過ごすことができました。街角でコミュニケーションを取りながらポートレートを撮り,後でメールや印刷して送るということを生活に組み込んでいました。京都に戻ってからもここで得た技術や考え方を大切に使って行こうと思っています。

現地での生活

 最初は現地のドミトリーを移り住みながら住居探しを始めました。パリでの住居探しは大変難しく,約束をすっぽかされたり,いきなりキャンセルされたりとトラブルが相次ぎました。さらに全体的に賃借料の相場も高く一人分の賃借料では希望の場所が見つけられなかったので,ドミトリーで知り合った人とシェアする形で賃貸を探すことになりました。最終的には,不動産サイトではなくパリの掲示板で英語が通じるフランス人と知り合い部屋を貸してもらえることになりました。
 平日は月曜日から金曜日まで学校に行き,週末は本屋や図書館,美術館で情報収集することが多かったです。展示もいたるところにあり,アンテナを張っていればいくらでも情報が入って来ました。冬休みを利用してアイスランド,イタリアを旅行しました。今まで本の中や映画の中でしか見ることができなかった場所を実際見に行き,体験することができたのはとても実りある事でした。旅をしている最中は語学の面で苦労しましたが,なんとか自分の意思を伝えようと前向きに挑戦したため,語学力でも気持ちの面でも留学前より成長できたと思っています。

留学を終えての感想

 当初,遠く離れた地で生活し,現地に馴染み生活することに対しての不安が少なからずありました。ですが過ごす環境に慣れ,人と出会い,そして行動範囲も増え段々と楽しく生活が送れていることに気がつきました。4ヶ月間,様々な国の学生と過ごすことで,自分の作品に対するイメージや考え方が変わったり,人の作品への捉え方が変わったりしました。日本でしたいことが留学先でも同じぐらいあったので時間が足りないことが辛かったですが,こちらで勉強できるのは今しかないと思い精一杯取り組めたと思います。留学で吸収できたものを日本でいかせるようにしていきたいと思います。

2016年度 国立高等装飾美術学校(ENSAD)/フランス 八杉 和興

学部
大学院美術研究科 美術学部・大学院美術研究科

年度
2016

氏名/専攻
八杉 和興/環境デザイン

KCUA International Office.

KCUA International Office.

KCUA International Office.

KCUA International Office.

English

英語