2017年度 フライブルク音楽大学(Hochschule für Musik Freiburg)/ 秋月舞
学部
大学院音楽研究科
音楽学部・大学院音楽研究科
年度
2017
氏名/専攻
秋月舞/ピアノ
プロフィール
学年 大学院音楽研究科 修士課程2回生
派遣先大学 フライブルク音楽大学
派遣先専攻 ピアノ
2017年9月29日~2018年2月16日
留学行動記録
9月29日 | 日本出国 |
9月30日 | ドイツ到着/フライブルクのホテルに滞在 |
10月2日 | 寮入居 |
10月4日 | ウェルカムミーティング、レッスン開始 |
10月6日 | 住民登録、銀行開設、保険加入 |
10月11日 | ビザ申請 |
10月12日 | ドイツ語テスト |
10月27日 | 大学内パーティー |
12月20、21日 | 演奏会 |
1月11日 | 室内楽演奏会 |
1月13日 | vorspiele |
1月19日 | マスタークラス |
2月1日 | 演奏会 |
2月3日 | 修士リサイタル お披露目 |
2月10日 | 帰国準備開始 |
2月15日 | 交換留学生コンサート |
2月16日 | 帰国 |
留学先大学と授業について
レッスンは週に1 回90分間、ドイツ語でレッスンを受けています。私の先生のクラスは、2週間に1回 Klassenstunde(クラスレッスンコンサート)がみっちり3時間あり、それに加えて Vortragsabend という、学校のホールで一般公開される演奏会で、定期的に演奏する場があります。
個人的なピアノのレッスンについては、私の先生は愉快で体と心が音楽に溢れた人という印象です。先生は作曲家でもあるので、私のレッスン中の曲のメロディーや和声から発展してアレンジを加えて演奏しはじめたりする場面もあります。また、私が弾きたいこと、表現したいことを尊重してくださり、音楽の構成の中心を私に任せてくださったおかげで、これから1人の演奏家としてやっていく上での自信につながりました。
ゼメスター後半は、Vortragsabend(門下生による一般公開の演奏会)に2度出演し、室内楽でも演奏会に出演させていただきました。学外では、フライブルクのゲーテ・インスティチュートで日本人の作品を演奏させていただき、自己紹介や曲の聴きどころをドイツ語でお話しました。それから帰国後に控えている修士リサイタルの練習として、2月はじめにフライブルク音大のホールを先生が予約してくださり、お世話になった方々や友達を集めて80分プログラムをお披露目する機会もありました。
現地での生活について
治安はとても良い方です。最初のうちは夜出歩かないようにしていましたが、夜でも日本と同じ感覚で過ごせています。祝日はスーパー等のお店が閉まるため、ドイツ全土、また州ごとの祝日をチェックしておかないと困ることもあります。平日だと思って知らずにいた時に2日連続であることを当日に知って、少し食料の調達に困ったことがありました。ほかにも、朝寝ていると、いきなり管理人の方が鍵を開けて暖房確認に部屋に入ってきて驚きましたがこちらではそれが普通みたいです。
留学を終えての感想
初めてドイツの地に足を着けた時から、期間だけ見ると、短いような気もしますが、でも私にとってはとても長く充実した時間でした。こちらに来てから、音楽よりも普段の生活面での衝撃の方が大きかったかもしれません。現地には思ったことを素直に率直に伝えてくれる人が多く、練習室で練習していても、知らない人がいきなりノックなしで入ってきて、「その曲すごく気に入った!何の曲?」と言われることが何度もあり、最初はびっくりして固まってしまっていましたが、そういうことにも慣れてきました。大学の管理人の方もノックなしで練習中に無言で入ってきて無言で帰っていくこともしばしばありました。ですが、そういう日本との文化の違いも面白いことの一つなのかもしれません。ほとんど毎日友達の演奏会やオペラ、先生の演奏会など何かしら学校のホールでも盛んに人の音楽に触れられて、自分の音楽だけに留まらず、違う面から気付かされること、勉強になることがたくさんあり、それを活かしながら自分の音楽に向き合えたこの交換留学の機会を有り難く思います。