2017年度 シドニー芸術大学/オーストラリア 黄 倩雯
学部
大学院美術研究科
美術学部・大学院美術研究科
年度
2017
氏名/専攻
黄 倩雯/工芸(染織)
プロフィール
学年 修士課程2回生
留学先 シドニー大学 美術学部(SCA)
留学先専攻 Sculpture
留学期間 2017年7月20日~12月11日
留学行動記録
7月19日 | 日本出国 |
7月20日 | シドニー到着 |
7月21日 | キャンパスの紹介 |
7月24日 | 午前:オリエンテーション,単位登録や学習システム,スケジュール,学生生活などの説明 午後:入学式,教員,学長挨拶,パーティー |
7月25日 | シドニーのデイツアー(無料で自由参加) |
7月26日 | 新入生交流パーティー |
7月27日 | 学生証受領 |
7月31日 | 授業開始 毎週火・水・木が授業/その他は主にスタジオで制作 |
9月1日~9月4日 | 旅行(メルボルン) |
9月20日 | 作品発表1 校内展覧会&講評会 交流パーティー |
9月21日~10月1日 | 中間休みbreak holiday,旅行(パース) |
11月13日 | 作品発表2 校内展覧会&講評会 |
11月25日 | 学期終了 |
11月15日~12月9日 | 旅行(ケアンス、ブリスベン、ニュージーランド) |
12月11日 | 日本帰国 |
授業について
彫刻の授業を中心に受講した他ガラスの授業で行われた2つのワークショップにも参加しました。
彫刻の授業では,先生とクラスメイトの意見を貰いながら作品制作をしていきます。また,石膏,粘土,木工,金属のワークショップに参加して造形スキルを磨くこともできます。授業はセミナー形式で進められていきます。
ガラスの授業(ホットワーク/キルンワーク=窯入れ)は,自分のコンセプトに基づいて,先生の指導を仰ぎながら制作を進めていきます。ホットワークはチームで協力しながら制作していきますが,キルンワークは,基本的に自分自身で制作します。
これらのほか,芸術鑑賞をする校外学習は2回行われました。また,先生自身や他の作家の芸術活動を紹介するレクチャーもありました。作品制作の時に,先生だけではなく,他の学生の感想や意見を聞くことができてとてもよかったです。また,制作や展示もお互いに協力しながら作業をしました。
指導の先生や学校の設備管理スタッフはとても親切で,他のスタッフや学生を紹介してくださったり,施設の使用方法を教えてくださったりしました。学校には様々な工房があり,設備は古いけれども充実しています。作品制作の時には各工房のスタッフによる指導や援助を受けることができます。
現地でのくらし・語学について
友人の家を借りて生活していたので,現地の生活にはスムーズに慣れました。
シドニー大学美術学部には語学の授業はありませんが,授業は英語を使うことがとても多いです。コンセプトの説明や,リサーチの報告などはすべて英語を使わないといけません。特に彫刻の授業では,先生からの質問に対して学生が意見を積極的に述べます。芸術関係でよく使われる言葉が耳にたくさん入ってくるので,勉強になりました。
留学を終えての感想
今回の留学では,自分がこれまでに習得した技術を使うことは考えず,専ら現地で感じたことやこの土地に存在する問題に考えを巡らせながら,自由な発想で出てきたアイデアを練るようにしました。そうして作品のコンセプトを決めてから制作方法を選ぶというプロセスをとりましたが,このことが自分にとって大変意義のある気づきとなりました。また,オーストラリアを中心に,欧米の現代芸術に触れることができてとても良かったです。学校の先生や学生との交流や,美術館・ギャラリー巡り,雑誌やインターネット等から様々な情報を得ることができました。多文化に触れることはとても貴重な体験と言えますが,生活する中で,移民の国であるオーストラリアの多様性と自由な雰囲気を実感しました。オーストラリアには,私が今まで見たことない自然の豊かさがあり,非常に魅了されました。今後の制作のヒントを得たような気がしています。