2018年度 ロイヤル・カレッジ・オブ・アート/イギリス 田 玥華
学部
大学院美術研究科
美術学部・大学院美術研究科
年度
2018
氏名/専攻
田 玥華/プロダクトデザイン
プロフィール
学年 修士課程1年生
留学先 ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(Royal College of Art)/イギリス
留学先専攻 Design Product
留学期間 2018年9月~2019年1月
留学行動記録
9月18日 | 台湾出国 |
9月19日 | ロンドン到着 |
9月24日 | 大学訪問,専攻の集まり |
9月27日 | 担当者と会う/オリエンテーション |
9月28日 | 初めての合評 |
10月1日 | 授業スタート |
10月17日 | Personal tutorial |
10月18日 | グループプロジェクトプレゼンテーション |
10月23日〜28日 | ドイツへ見本市にいきます |
10月29日〜11月2日 | Across RCA |
11月30日 | Personal project assessment |
12月9日 | 交換留学生展搬入 |
12月10日〜14日 | 交換留学生展(初日はパーティです) |
12月16日〜20日 | 旅行(Basel,Strasburg) |
1月2日〜4日 | 旅行(Paris) |
1月7日 | ロンドン出発 |
1月8日 | 台湾到着 |
1月10日 | 日本到着 |
授業や制作について
デザイン・プロダクト専攻は,ほぼ毎日朝10時から午後5時まで授業があり,課題も多く,土日でも制作をしてとても充実した生活をおくります。最初はチームメンバーとの課題がうまくいきませんでしたが,ここに来たことは後悔していません。週に一度,課題についてプレゼンテーションをして,その場でクラスメイトとチューターのアドバイスをもらいます。チューターは留学生を担当する指導員のようなもので,留学期間中に数回,面談を一度行いました。担当のチューターと12月の展示(京芸の留学生が行うグループ展),さらに自身の興味がある分野について相談することができ,それに関する情報を教えてもらえます。
現地での生活について
学校ではグループワークの課題があり,クラスメイトと話す機会が多いです。しかし,グループワークでは異なる国の人と接することが大変でした。私と同じグループのメンバーは約束の時間に来なかったり,相手の意見を尊重しなかったりすることが多かったです。ここは協調性を重視するより自分のことを優先する文化のような気がしました。
滞在先では,知人のお姉さんの家に泊まっていて,そのお姉さんの友達夫婦二人も一緒に住んでいました。二人とも台湾人だったのですぐ親しくなれました。また,二人ともロンドンに5年以上住んでおり,たまに悩み相談に付き合っていただき,ありがたかったです。
語学について
英語が流暢に話せませんが,頑張ってクラスメイトと話していました。RCAは8割が留学生なので,ネイティブではない人がほとんどです。ヨーロッパの学生と比べるとアジアの学生は自分のアクセントを非常に気にしているようです。でも実際はヨーロッパの学生も上手に話せていないことが多いので,自信を持って話してみれば,きちんと話を聞いてくれると思います。
留学を終えての感想
RCAはとても有名な学校だと聞いていたので,この学校でたくさんの学生とデザインの話をして交流をしたかったのですが,実際は少し違った印象を受けました。RCAは5年前から体制が変わったようで,実験的なことを重視する方針から,論文重視の学校になったようです。資金的な理由もあり,RCAは3倍ほどの学生を受け入れる一方で,チューターの数は同じとのことです。RCAの教育は放任主義で,自分から勉強したいことを探さないと置いていかれます。ここには世界中からデザインとアートを勉強したい学生が集まるため,人脈を作るチャンスでもあると思います。アジアの学生は,RCAに入りたければ毎年340,00ポンド(約4,777,000円)払わなければなりません。この面から考えても、RCAの授業料を払わずに行ける交換留学プログラムはお勧めです。世界一と言われる学校,イギリスでの生活,ヨーロッパの文化体験など,留学することで自分の視野を広げることができ,自分のキャリアに役に立つと思います。