2022年度 国立高等美術学校/フランス 徐 逸文
学部
大学院美術研究科
美術学部・大学院美術研究科
年度
2022
氏名/専攻
徐 逸文/美術専攻(構想設計)
プロフィール
学年 修士課程2回生
留学先 国立高等美術学校(École nationale supérieure des beaux-arts)/フランス
留学先専攻 Artistic Practice
留学期間 2022年9月~12月
留学行動記録
9月8日 | 日本出国 |
9月9日 | 到着 |
9月12日 | オリエンテーション |
9月15日 | フランス語授業スタート |
9月27日 | ゼミの⾯接 |
10月18日 | ゼミスタート |
11月9日 | シルクスクリーン授業スタート |
11月19日 | 旅⾏(ヴェネツィア) |
11月29日 | ゼミ中間プレゼンテーション |
12月5日 | サウンドアート授業スタート |
12月20日 | 旅⾏(バルセロナ、アムステルダム) |
1月8日 | フランス出国 |
1月9日 | ワクチン証明書の不備によりイスタンブール滞在 |
1月11日 | ⽇本帰国 |
授業や制作について
ENSBAでの授業はほぼ10⽉から始まりなので、9⽉22⽇まで毎⽇にフランス語の授業のみ受けていました。また、10⽉まで志望教授とテクニック授業の先⽣とメールで連絡しなければなりません。教授からの⾯接もありますが、10⽉までまだ担当教授が決められなかったら学校が指定してくれます。
ENSBAでは、四つの授業を受けないといけません。ゼミ+⼆つの選択授業+フランス語の授業です。映像系の作品を作るので、⼤学のメディアルームのパソコンを使っていました。また、留学時にちょうどヴェネツィア・ビエンナーレとリヨン・ビエンナーレが開催されていましたので、見に⾏きました。
現地での生活について
パリでは⼀⽇に何度も天気が変わることがあるので、傘を持たない⼈が多いようです。昨
年は戦争の影響で暖気費がかなり上がりましたが、幸いにも今年の冬はそれほど寒くありま
せんでした。円安の年だったので、為替レートは前年より15%も⾼くなっていましたし、インフレの影響でフランスの物価も上がっていたので、実際には20%くらい⾼くなっていたと思います。
⼀⾔で⾔えば、フランスはかなり⾃由な国だと感じています。⾃由のメリットとデメリットも明らかです。まず、すべての美術館では⾃由に撮影できますし、館内では遠慮なく会話することができます。⼀⽅、デメリットに関して、ルール違反や窃盗事件が多いところです。初めてフランスの街で、⼈々が⾚信号を無視して歩いていたのを⾒て、びっくりしました。また、パリの治安がかなり悪いです。法律のせいで、泥棒を盗んでも明らかな証拠がなけ
ればすぐ釈放されるので、警察さえも盗難事件に消極的な態度をとっています。⾝の回りにはスーツケースが盗まれた⼈もいるので、やはり防犯意識を⾼めなければなりません。以上のことから、今後なるべく危険なところへ⾏かないよう⼼がけていました。
語学について
他の交換留学⽣の皆さんもフランス語が喋れないので、お互いにフランス語が話せるようになるまで英語で話していました。フランス語の授業は週に2回、毎回2時間です。毎⽇授業中で取ったメモを常に復習するようにしていました。
留学を終えての感想
4ヶ⽉しか⾏っていませんでしたが、残念ながらその間にフランス語を⾝につけることができませんでしたが、この旅は結果にかかわらず、⾃分の⼈⽣にとって重要な経験になったと思います。これからも何ヵ⽉で外国に遊学する機会はあり得ないと思いますので、この4ヶ⽉記憶をしっかり覚えておきたいです。また、交換留学の機会をいただいた京芸とENSBAにも感謝したいです。