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2023年度 フライブルク音楽大学/ドイツ 金 美卯

学部
音楽学部・大学院音楽研究科

年度
2023

氏名/専攻
金 美卯/ピアノ専攻

プロフィール

学年 修士課程2回生
留学先 フライブルク音楽大学/ドイツ
留学先専攻 Piano
留学期間 2023年4月~8月

留学行動記録

4月4日 日本出国(日本時刻 朝)
4月5日  フライブルク到着、入寮
4月10日初レッスン、銀行口座開設完了
4月11日 全体オリエンテーション、summer  semester開講
4月13日 交換留学生オリエンテーション、図書館ツアー
4月20日住民登録
4月22日Erasmusディナー
5月2日 滞在ビザメール申請
6月11日Erasmus Trip
6月20日門下コンサート出演
6月29日現代音楽研究会 Particles #11 出演
6月30日Funktionbescheinigumg(仮ビザ)申請
7月 5日Erasmus Concert
7月 9日授業修了コンサート(現代音楽)
7月 14日仮ビザ取得
7月 21日summer semester 終了、修了パーティー
7月25日-26日旅行(ケルン、ボン)
8月8日旅行(ハイデルベルク)
8月10日-12日旅行(ヴィースバーデン、ケルン、デュッセルドルフ)
8月17日住民登録解除、別送品を郵送
8月24日  学生寮引き払い
8月25日ドイツ出国、日本帰国

授業や制作について

私は火曜日に1つ、水曜日に3つの授業を受講していました(ヨガ、現代音楽、女性作曲のコンチェルト作品、ドイツ語)。日本での必修科目を単位交換するために、国際担当の方と相談してなるべく似た内容の授業を選択しました。火、水以外は授業がないので、毎日練習室を借りて大学で練習をしていました。レッスンは2週に1回2時間で曜日はイレギュラーでした。私が履修している現代音楽の授業で、学期末に学内での演奏会も行いました。

交換留学生のプログラムとして、6月にTitiseeへErasmus Tripに行きました。フライブルクからは30分ほどで訪れる事ができ、ドイツを代表するSchwarzwald 黒い森と湖の両方を楽しめる素敵な保養地でした。ピアノソロのレッスンは2週に一回2時間でとても充実していました。室内楽の授業も履修しており、同じ交換留学生のオーストリアから来た学生とヴァイオリンソナタを勉強しました。私が師事している先生はフランスの方なので、ピアノソロのレッスンは英語で、室内楽のレッスンはドイツ人の先生にドイツ語でレッスンを受講していました。私が履修している現代音楽について学ぶ授業では1人一回ずつのプレゼンテーションとVortragsabend最終発表会での演奏が単位取得の条件でした。最終発表会ではフライブルク音大マスターに在籍する作曲専攻生のピアノソロ作品を演奏しました。私は来週リゲティについてのプレゼンテーションを行いました。交換留学生プログラムとして、7月頭に交換留学生によるコンサートに出演し、私はピアノソロ作品を演奏しました。また、先生の推薦でVortragsabendに出演する機会もいただきました。交換留学生プログラム以外でも沢山演奏の機会をいただく事ができ、大変励みになりました。フライブルク音大は現代音楽が盛んな大学で、特に作曲専攻生によるコンサートが頻繁に行われます。私自身何度も演奏会に足を運びましたし、実際に作曲専攻生の作品も演奏しました。

現地での生活について

寮は4人でキッチン、トイレ、バスルーム共用のWG(シェアハウス)です。トラムに乗ってフライブルク中心街まで7分程度、大学までは20分程度で動きやすい環境でした。大学近くに大きなショッピングモールがあり、さらに寮の近くにも大きなスーパーがあるので便利でした。日曜日と祝日はスーパーなどほとんどのお店が閉まりますが、営業している飲食店もあるのでそれほど不便ではありませんでした。フライブルクでは基本的にカード払いができますが、一部20€を超えないとカード払いができず現金払いになる場合があるので、現金も常に少し持っておくほうが良いと思います。私が開設した口座では月に2回無料で現金の引き出しが可能でした。住民登録は事前にオンラインで予約をしていきました。フライブルクは学生、そして外国人が比較的多い街なのでビザを取得するのに時間がかかると言われています。

夏のドイツはどの景色も美しく天気も良くて過ごしやすいです。あまり雨も降らず爽やかな天気です。後半はかなり気温が上がり、毎日30℃以上の暑い日々が続いていました。クーラーがないので練習室はかなり暑かったです。稀に扇風機も置いていない部屋があるので、熱中症には注意が必要です… 音大のホールで開催されるコンサートはほとんどが学生証を提示すると無料で見ることができました。演奏会がある日には音大に地元の方々が沢山集まり、コンサートを聴いて終演後ワインを嗜んでいる様子がとても素敵でした。

語学について

新入生オリエンテーション日にドイツ語のクラス分けテストがあり、レベルによってクラスが分けられます。私はB1〜B2のクラスに入っていました。毎週水曜に1時間50分の授業を受けていました。内容は日によって異なり、lesen(読む)、hören(聞く)、schreiben(書く)、sprechen(話す)の練習をしています。私はドイツ渡航前にゲーテのB1試験を受験しましたが、lesenとhörenの点数が足りず再試験を受ける必要がありました。日本では試験の開催頻度が3か月に1回ほどなのに対して、ドイツでは毎月試験を受けることができます。ドイツ語授業や勉強以外でも、語学力向上のために友達や寮のルームメイトと積極的に会話をしていました。基本的に飲食店や市庁舎、郵便局など英語でも対応してくれますが、英語が出来ない方もいるのである程度の語学力は身につけてから渡航する方が良いと思いました。

その他の今後の派遣留学生へ伝えたい注意事項など

私が滞在していたフライブルクでは滞在ビザの取得が大変でした。私は結局正式な滞在ビザは取得することができず、7月からはFunktionbescheinigungという仮ビザで8月末まで滞在しました。ただ、私がもらった仮ビザは自国へは問題なく帰れるが、ドイツ国外に出国することができないというものだったのでフランスへ旅行などは叶いませんでした。交換留学生はそもそも滞在期間が短いので、渡航後なるべく早くビザの申請をすることをお勧めします。フライブルクではビザ申請を4月に完了できたとしても、実際に実物のカードが手に入るのは8月ごろのようでした。     

留学を終えての感想

フライブルク音楽大学はとてもアットホームな雰囲気で、先生たちもとてもフレンドリーで素晴らしい環境でした。私は以前から憧れだった先生のもとで学ぶことができ、クラスコンサートにも出演する機会を頂きとても充実した音楽生活を送ることができました。また、ドイツで唯一現代音楽研究所を持つフライブルク音楽大学では、作曲専攻や作曲科の教授たちによる現代音楽の演奏会が多く、毎週のようにコンサートがありました。私も演奏する機会を頂き、現代音楽に触れる環境にめぐまれました。フランスと国境が近いこともあって、フライブルク音大はフランス人の先生も多いです。私が師事した先生もフランス人でした。環境都市なフライブルクは街も綺麗で学生が多く、治安も良いので暮らしやすかったです。学部の頃からお世話になっている京都市立芸術大学、既に通い始めて6年目になりますが、この交換留学制度を利用する学生は少ない印象です。音楽科は特にヨーロッパ発祥のクラシックを勉強している学生たちが多いので、今後留学を目標にしている学生もいるでしょう。そんな中でこの交換留学制度は京都市立芸術大学の学生として利用できるとても良いプログラムだと思います。私自身、ドイツへの留学を準備しており、この交換留学期間はとても有意義な経験でした。今後、交換留学生がさらに増えるといいなと思います。

2023年度 フライブルク音楽大学/ドイツ 金 美卯

学部
音楽学部・大学院音楽研究科

年度
2023

氏名/専攻
金 美卯/ピアノ専攻

KCUA International Office.

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