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2024年度 フライブルク音楽大学/ドイツ 磯部 柚奈

学部
音楽学部・大学院音楽研究科

年度
2024

氏名/専攻
磯部 柚奈/管・打楽専攻

プロフィール

学年 修士課程2回生
留学先 フライブルク音楽大学/ドイツ
留学先専攻 ホルン
留学期間 2024年4月~8月

留学行動記録

4月4日 フランクフルト着→フライブルクへ向かい寮の鍵をもらう
4月8日  オリエンテーション
4月9日住民登録
4月10日 留学生説明会、ドイツ語クラス分けテスト
4月11日 新入生歓迎会
4月15日授業開始
4月22~24日ユン・ゼン氏マスタークラス
5月14~15日 Bernardo Silva氏マスタークラス
5月18日交換留学生旅行
5月24~25日旅行(チューリッヒとベルン)
5月28~31日ミュンヘン観光
6月17日管楽器室内楽コンサート
6月18日ホルンアンサンブルコンサート
6月26日 ホルンクラスソロコンサート
7月2日コンツェルトコンサート
7月10日室内楽コンサート
7月19日学期修了パーティ
7月8日旅行(バーデンバーデン)
8月5~7日旅行(ハンブルク、ボン)
8月15日旅行(コンマール)
8月22~27日  旅行(ケルン、ベルギー、パリ、リヨン)
8月27~28日退寮、ドイツ出国、日本帰国

授業や制作について

履修している授業はヨガとドイツ語の2つでした。
実技の授業はシフト制の個人レッスンが週に1〜3回(ホルンクラスは先生が4人いるため多いです。一回辺りは先生によりますが30分から1時間程です)。 週に1回ほど模擬オーディション(オーケストラのオーディションで使われるソロの曲やオーケストラスタディを1人ずつ先生やホルンクラスの人たちの前で発表)、室内楽のレッスン(月に2回ほどで、ヴァイオリンとピアノとホルンの3人でアンサンブルを組んでいました)。4月と5月に1回ずつ3日間のマスタークラスがありました。

6月中旬から7月前半は学内のコンサートがたくさんあり、とても充実した日々でした。
6/17 管楽器室内楽コンサート
→モーツァルトの有名なオペラ「後宮からの誘拐」を木管楽器を主に9人編成でアレンジされた作品を演奏しました。間奏としてそれぞれの楽器(クラリネット、オーボエ、ファゴット 、ホルン)のデュオやコントラバスは1人だったのでソロを順番に演奏しました。
本番の前の週に毎日長いリハーサルがありとても大変でしたが、日に日にメンバーのアンサンブル力が高まってきて、とても良い演奏会になりました。

6/18 ホルンアンサンブルコンサート
→ホルンクラスのみんなでアンサンブルコンサートを開催しました。
ジョンウィリアムズのオリンピックファンファーレ、ウェーバーの魔弾の射手、Tico-Tico、ブルックナーの交響曲第8番(抜粋)を演奏しました。
ホルンクラスのみんなからは日々たくさんの刺激を受けていて、このコンサートでもこの大学のホルンクラスのレベルの高さを痛感しました。

6/26 ホルンクラスソロコンサート
→ホルンクラスのソロコンサートが5月末から3回に分けて行われ、全員がソロ曲を演奏しました。
私はジャン・フランセのディベルティメントを演奏しました。

7/2 コンツェルトコンサート
→ソリストのバックのオーケストラで演奏しました。オーケストラの授業はあったものの、フライブルクでオーケストラのコンサートが初めてだったのでとても楽しかったです。

7/10 室内楽コンサート
→今ゼメスターの室内楽の授業で組んだメンバーでブラームスのホルントリオを演奏しました。室内楽クラスのレッスンはとても細かいところまで音楽的な指導があるため毎回の学びが大きいです。一度本番で演奏したことのある作品でしたが、曲への理解がさらに深まりました

現地での生活について

円安のため全体的な物価は高かったです。しかし食品に関して物にもよりますが、野菜やフルーツ、乳製品などは抑えめな価格帯に感じます。100均とかはないので日用品などは少し高くなってしまいます。コンビニもなく、スーパーやお店などは店によっては20時に閉まったり、休日や祭日は開いていないので少し不便にも感じましたが、日本が便利すぎる環境だったのかなぁとも思いました。交通に関しては遅延やストライキによって苦労することもありました。このような大変な面も多々ありましたが、1ヶ月過ぎた頃にはすでにとても居心地の良い場所になっていました。親切な人も多く、助け合い、気遣い、思いやり精神で溢れています。知らない人でも挨拶をしたりアイコンタクトを取ったり、素敵な文化だと感じました。私は語学が得意な方ではないのですが、ホルンクラスのみんなはよく飲み会やカフェに誘ってくれたり、学校でも沢山話しかけてくれたり、温かく接してくれました!フライブルクの治安はとても良いので、私が何か事件やハプニングに巻き込まれたことはありませんでしたが、貴重品を身につけたり、鞄の持ち方など日本にいる時より日頃から気をつけるようにしていました。

語学について

語学の授業は週に1回学校で行われていました。外部の語学学校などは通っていませんでしたが、毎日自主的にYouTubeを活用してドイツ語の勉強をしていました。始めの頃は全然聞き取ることも話すこともできなかったのに、生活にドイツ語が溢れているからか少しずつ理解できるようになったり、拙い言葉でも汲み取ってくれる温かい人達のおかげで積極的にコミュニケーションを取ることができるようになりました。ホルンクラスだけかもしれませんが、様々な国から学生が来ているため英語でのやりとりがほとんどでした。

その他の今後の派遣留学生へ伝えたい注意事項など

日本で準備できるものは準備してきたので、生活をしていて困ったことはありませんでした。持ってきた方がいいものは、100均や日本で安く売っている物です。具体的にタッパーや保冷バック、ハンガーなどです。ドイツでも買うことができるのですが、日本で安く手に入るものは少し高く感じます。重量も少なく、荷物にならないものは日本から持ってくると便利だと思います。   

留学を終えての感想

まず初めに交換留学の機会とたくさんのご支援を頂きありがとうございました。半年の留学生活はあっという間ということを聞いていましたが、とても充実した有意義な時間を過ごすことができました。

現地に着くまでは慣れない土地での生活に不安な気持ちでいっぱいでしたが、温かい人達に囲まれて恵まれた環境のもとで伸び伸びと学ぶことができました。日本とは違うドイツの文化では、ありのままの個性を尊重し、一人一人が自己を表現することを大切にする素晴らしい文化だと感じました。日本での生活を考えると不便なことも多々ありましたが、文化の良さとして受け入れることができました。

学校生活では、授業形態の大きな違いが印象的でした。オーケストラのオーディションを常に意識したプログラムで、頻繁に模擬オーディションが行われ、ホルンクラスの先生が4人もいたため、ソロだけでなくオケスタやナチュラルホルンなど様々なレパートリーのレッスンがありました。ホルンクラスの学生たちはレベルが高く、積極的に外部のオーディションを受けに行ったり、仕事を引き受けたりしていたため、とても刺激になりました。

生活やレッスンの語学は何とかなりましたが、事務連絡や日常会話は難しく感じました。

しかし私が理解できない時は、ジェスチャーや例え話など必死に伝えようとしてくれましたし、私も綺麗な言葉にならなくても、伝えることを諦めずに話すことを心がけていました。

初めは語学の壁に戸惑いもあり、話しかけても伝わるかわからない、飲み会に誘われても行って話せなかったらどうしよう、そんな不安もありましたが、文法が整っていなくても、ドイツ語や英語が混ざってしまったとしても、みんなフレンドリーに接してくれます。

なので勇気を出して積極的にコミニュケーションを取っていくことが大切であると痛感しました。学校の授業や環境をはじめとし、日常生活や多文化に触れることは音楽を学ぶことだけでなく、人間として成長させてくれる経験になりました。

その他にもせっかくドイツに滞在できているので、作曲家のゆかりの地や、近隣のヨーロッパ諸国の芸術に触れたり、たくさんの演奏会に足を運んだり、なるべく行動を起こしていくことを意識していました。そしてこの半年間での経験は今後の人生において、様々な面で生きてくると確信しています。

少しでも迷いがあったり、興味があるなら、やる後悔よりやらない後悔ということを念頭において、学校の素晴らしい制度を大いに活用してください!

2024年度 フライブルク音楽大学/ドイツ 磯部 柚奈

学部
音楽学部・大学院音楽研究科

年度
2024

氏名/専攻
磯部 柚奈/管・打楽専攻

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