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2025年度 ベルゲン大学/ノルウェー 森 華

学部
美術学部

年度
2025

氏名/専攻
森 華/美術学部油画専攻

プロフィール

学年 美術学部油画専攻3回生
留学先 ベルゲン大学(University of Bergen, The Faculty of Fine Art, Music and Design)/ノルウェー
留学先専攻 Fine Art
留学期間 2025年8月~12月

留学行動記録

8月1日 日本出国
8月2日 ベルゲン到着/学生寮入寮
8月5日ベルゲン大学全体のWelcome program
8月8日 KMD(ベルゲン大学の芸術系学部の総称)のWelcome program
8月10日 オリエンテーション
8月15日チューターグループ発表、ART200(メインのクラス)開始
8月22日 個人面談
8月28日3Dプリンターワークショップ
9月5日在留カード申込
9月9日 個人面談
9月16日~11月12日PRO329(もう一つのクラス)
10月17日チューターグループ合評
10月中旬在留カード受取
11月6日個人面談
11月24日学期末レポート締切
11月28日~12月1日旅行(トロムソ/ ノルウェー)
12月5日個人面談
12月8日学期末評価・学期終了
12月17~23日旅行(スイス)
12月31日退寮・ノルウェー出国
1月1日日本到着

授業や制作について

スタジオ(自分の制作スペース)割り振り、チューターグループ発表を終え、自分のスタジオで絵を描き始めたのは8/18でした。チューターグループは油画で言うゼミ(油画1.2.3)の小規模版のようなもので、先生1人に6~8人の生徒で1グループです。 基本1人で絵を描き、2週間に1回くらいの頻度で先生との個人ミーティングがありました。油画のチュートリアルと似ています。加えて、日本で言う合評のようなチューターグループ全体でのミーティングもありました。 その他では、自分で選択した3Dプリンターのワークショップが1回ありました。同級生が選択したセラミックの授業では、粘土で作った器などを外で焼いたりしていて面白そうでした。 自然の風景が描きたかった私にとって、ベルゲンという土地はまさに完璧なかんきょうでした。散歩したりハイキングに行くと、無数のリファレンスが手に入るので、モチベーションを落とさず、ほぼ毎日何かしら描いていました。雨が多いので外でスケッチをするのは少し難しいですが、学校の制作スペースは半個室のようになっていて、広さや備品も十分であり、とても快適に制作ができました。

メインのクラスでは、グループ批評や個人面談が数回ありました グループ批評では、チューターグループの生徒や先生の前で自身の制作について話し、その後意見や感想などを言ってもらいます。なので他の生徒の作品についても話す機会があります。 初めてのグループ批評は緊張しましたが、みんな素直な感想を伝えてくれましたし、参考になりそうな作家なども教えてくれたり、アニメーションに挑戦してみたら?などと提案もしてくれて、モチベーションに繋がる良い機会でした。 全体的に言うと、京芸の油画に本当に似ていて、自分でやることを決めて取り組む→定期的に先生と面談→2回程度の合評といった流れです。

授業に関して、京芸(および日本)と大きく違うと感じた点については、合評が少人数で行われるので意見を言いやすかったのと、制作スペースが簡易的に仕切られているため集中できてよかったことが印象的でした。 

現地での生活について

物価高と円安で、とくに食費がかさみました。アプリでスーパーのチラシをチェックしたりして、なるべく節約を心がけていましたが、ノルウェーの食文化も体験したかったので、その辺りは折り合いをつけて楽しんでいました。 雨が多いのを覚悟していましたが、土砂降りが毎日続くというわけではなく、小雨が降る回数が多いという感覚です。降り出したと思えば晴れ間があったりと一日で天気がコロコロ変わります。ただ乾燥しているので濡れてもすぐ乾きますし、あまりストレスはありませんでした。留学生活後半は、日の出が8時30分、日の入りが16時18分とかなり日照時間が短くなりました。天気も曇りや雨が多く、ヨーロッパの秋冬といった感じでした。感覚的には週に1~2度晴れるくらいでした。冬の天気による 気分の落ち込みを懸念していましたが、案外元気に過ごせました。ビタミンDの錠剤も持っていましたが、飲むのを忘れるくらいでした。私の元々の性格がインドアが好きなのもあったかもしれません。周りの友達と編み物をしたり、マニキュアを買ってみたりと楽しんでいました。

聞いていた通りとても治安がいいです。しかし1度だけ駅周辺で、恐らく薬物中毒者とみられる人に絡まれました。アジア人は少ないので目立つのもあると思います。また、週末は酔っ払いが多くてよく話しかけられました。交換留学の初めにあったwelcome programで、ノルウェー人はお酒を飲んだ時だけ陽気になると冗談交じりに言われましたが、あながち間違っていないように感じました。特に危ないことをされる訳では無いので、そういうものだと理解しておけば驚かずに済むかもしれません。

早朝や夜遅くは1人で出歩かない、くらいの意識はもちろん必要です。 また、麻薬は身近に感じます。街で独特な匂いがしたり、寮から使用者に向けての匂いの注意喚起メールが届いたりしました。私は、寮では共有キッチンもなく、クラブに行ったりもしなかったので直接は見かけませんでしたが、日本人以外との関わりが多い友人は、まわりに麻薬を使用している人も少なくないそうです。 交通面では、電動キックボード(LUUPのような)を使っている人がとても多く、そこそこスピードが出ますし、免許がなくても借りられるので、歩行者としても乗る側としても注意が必要だと思いました。

語学について

自分の制作について話すための英語が1番必要だったので、先生とのミーティングを録音させていただいて、聞き直してノートに書き取ったり、作品のステートメントを英語で書いたりしていました。しかし先生と面と向かって話すとやはり緊張してなかなか思うように話せないので、あらかじめ文章にしておいて壁に作品と一緒に貼っておき、読んでいただく形を取っていました。ですが、どの先生も生徒もとても親切で、分かりやすい英語を使ってくれているのを感じました。日本語を話せる先生も一人いらっしゃいましたし、語学面での不安が大きかった私ですが、多少の不自由はあれど、メンタルの健康を保って生活できました。本当に人に恵まれていたと思います。とはいえ、やはり先生が全体に向けて話されている時などは少し速くて聞き取れないことが多かったので、前述の取り組みを続けていました。

持っていってよかった、持っていけばよかったものがあれば教えてください

[持っていってよかった]

・撥水素材の上着 – 小雨が降ったり止んだりを繰り返します。

・ノイズキャンセリングイヤホン、サングラスorアイマスク – ルームメイトと生活リズムが合うとは限らないので、早く寝たいときに重宝します。

・百均で買えるミニサイズの調味料(特に和風のもの) – グローバルスーパーでも買えますが、割高ですし使いきれないのでおすすめです。

・ウルトラライトダウン

・画材 – 現地でも買えますが高価です。

・水筒 – 水は買うと高いですし、ベルゲンの水道水はとても美味しいのでいつも水筒に汲んで持ち運んでいました。

・ラップ – 現地のものは質が低いです。

・顔、体を保湿するもの – 現地でも買えますが、自分の肌に合うものがあればあると安心です。

[持っていけばよかった]                            

・生姜チューブ – ニンニクチューブ/シェアキッチンではない場合、おろし金がないかもしれません。                                        

・片栗粉 – 現地では大容量しか見つけられませんでした。                                    

・ふりかけ、お箸                                    

・水着 – 夏は海水浴ができますし、サウナに入る際にも必要です。                                    

・ちょうどいいサイズのリュックサック – ショルダーバックは長時間使うと疲れます。                                        

応募前から渡航準備を経て留学中の中で一番大変だったこ                                   とや、それをふまえてのアドバイス

東京まで行ってビザを申請したり、知らない土地で何が必要かを考えて準備したりと、渡航前が正直一番大変でした。とは言ってもよく調べて手順通りに進めれば良いので、不安に思う必要はありません。日本を出発してから入寮までは一人で不安が強かったですが、空港から寮のアクセスもよく、問題なく到着できました。学校が始まってからは、一新した環境や人間関係の中で、特に私のような内向型の人にとっては気疲れする場面も少なくないと思います。ですが拙い英語でも勇気を出して相手に質問してみたり、自分のことを話してみたりすれば、相手も必ず返してくれます。下手だからといって馬鹿にされるようなことは一切ありませんでした。そして、留学に来たからといって無理に交友関係を広く保つ必要はないと思います。自分の留学の目的は、滞在中に変わることはもちろんあっても常に頭に置いておき、それに従うのが一番だと思います。                                                                                                

留学を終えての感想

ノルウェーでの留学生活を通して最も強く印象に残っているのは、雄大で美しい自然の中で過ごした時間です。その環境の中で実際に風景を見て感じながら絵を描くことができた経験は、私にとって大きな財産となりました。毎日描きたいものがあることがとても幸せでした。そして日本に帰ってからも、留学前には何とも思わなかった風景が素敵に見えるようになりました。忙しくて変化に乏しい日々ですり減っていた感受性を、ノルウェーの伸び伸びとした環境で回復させることができたような気がします。

他の留学生との交流も、大切な経験の一つです。それぞれの志を持って、世界中からベルゲンに集まった仲間と、助け合いながら暮らす中で得た影響や思い出は、忘れ難いものです。5ヶ月という短い期間ではありましたが、かけがえのない関係を築くことができました。

大学については、ベルゲン大学という大きな総合大学に属したことで、自分の視野を大きく広げることができたように感じます。芸術大学に留まっていた場合には触れることのなかったかもしれない、多様な価値観や考え方を知ることができました。芸術分野の人々から受ける影響と、それ以外の分野の人々から受ける影響のどちらも大切だと実感しました。

また、ノルウェーの人々の在り方も印象的でした。彼らはパーソナルスペースを保ちながらも、優しい心を持っていて、私にとってとても居心地が良かったです。

さらに、ノルウェーに限らずヨーロッパ諸国の人々は、人生の時間をゆっくり過ごしているように感じました。大学には年齢や背景の異なる様々な人が在籍しており、専攻を選んだ理由も多様でした。大学院へ進学することも、学部に関係なく一般的です。美術学部の中にも以前は全く違う分野を学んでいた人がいたり、日本語学科の生徒に日本語を専攻した理由を聞いてみると、「アニメが好きで、ただ興味があったから」と返ってきたりと、学びたい時に自由に学ぶ姿勢が印象的でした。日本では、自分自身も含め、できるだけ一般的で滞りのない人生の進路を選ぼうとする人が少なくないように感じます。それは決して悪いことではありませんが、私はもっとゆっくりと、自分のやりたいことに素直に向き合いながら生きていきたいと考えるようになりました。                                       この留学で得たものすべてが、私にとって非常に有意義であったと確信しています。貴重な機会を与えてくださった京芸およびベルゲン大学の関係者の皆様、支えてくれた家族や友人に心より感謝申し上げます。そして、留学を決断した自分自身も少し誉めたいと思います。     

今後の派遣交換留学生や交換留学応募を迷っている学生へ伝えたいメッセージ

これから留学される方は、ビザの手続きや持ち物の準備など、大変なことも多くあると思いますが、それを乗り越えれば必ず素晴らしい経験が待っているので頑張ってください。                                       応募を迷っている方の中には、語学力や異国での生活、友達ができるかなど色々不安要素があることと思います。私はIELTSのスコアは5.0でしたし、どちらかというと内向型で雑談も苦手です。一人で海外に行くことも、親元を離れるのも初めてでした。それでもノルウェーで元気に過ごすことができたので、同じような境遇で迷っている方は勇気を出して応募してみて欲しいです。気になることがあればどう言った形でも質問していただいて構いません。むしろ大好きなベルゲンについて色々お話ししたいです。 

2025年度 ベルゲン大学/ノルウェー 森 華

学部
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年度
2025

氏名/専攻
森 華/美術学部油画専攻

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