私がRCAへ留学したのは1992年でずいぶんと昔の話になってしまいましたが、いまでも留学中のことはよく覚えています。
ロンドンの大人っぽい街並みや雨の匂い、建物の小さな窓から差し込む光、Architecture専攻の授業で合評で言われたこと、テオ教授の自邸に遊びに行ったこと、世界中の同世代のデザインを学ぶ学生との出会いや考え方の違いにびっくりしたこと、学食でのたわいもない会話、毎日毎日が新しく自分の感覚が脱皮するような時間でした。英語での失敗や辛いこともあったけど、それも含めてRCAに交換留学した３ヶ月は、その後の私の人生を後押ししてくれるキラキラした時間になっています。